最近、女性の足に外反母趾(がいはんぼし)が多発、また子供や若い世代には内反小趾(ないはんしょうし)も増えてきました。外反母趾は、足の親指(母趾といいます)の付け根が足の外側に押し出されて、“くの字”型に足が変形している状態です。(内反小趾は小指側をいいます)初期段階では痛みを伴わないため、気づかなかったり、気づいても放置しがちですが、放置しておいていずれ自然に治るなんてことは絶対にありません。
やがて靴を履いて歩くと頭へ突き抜けるような痛みを感じるようになるのです。足からの血液循環が悪くなることで、足に老廃物がたまりやすくなり、原因不明の体調不良を感じる方も多くなります。原因は少し複雑ですが、足・靴・歩行の悪循環からくる症状で、ゆびが大きく変形するということは、それ相応の大きな力がかかっているということで、一般には寝ているとき・座っている時に起こるとは考えられません。やはり原因と考えられる問題は「足」「靴」「歩き方」の3つに存在するでしょう。
足の3点アーチの低下(扁平足、開張足)、成長期の外あそび不足で、弱い足であること、路面が舗装で非常に硬いこと、パンプスやミュール、サンダルのように衝撃吸収性のない靴であること、ハイヒール、ピンヒールのように重心が不安定な靴であること、歩き方にゆがみが生まれ、体重が内・外にブレることなどの条件が、複合的に作用してゆびを少しずつ変形させていると考えられます。そして、いったん曲がり始めるとどんどん曲がりやすくなる傾向があります。
具体的ケアの方法としては、外反母趾(内反小趾)を進行させそうな靴を履かない、たて・よこのアーチをインソールで人工的にサポートする、テーピングで母趾の向きを正しく固定する、歩行矯正パッドで外反母趾(内反小趾)の進行を止める、正しい歩行フォームに矯正する、というような対策を自分ですすんで行い、外反母趾や内反小趾の進行をストップし、ゆびの変形を自然治癒力の範囲内で、回復させていくことが必要です。